製品品質目標
先日読んだ雑誌で、作業者がその仕事の本当の意義を知っているとやる気がでて、利益に繋がる。という記事を読みました。
それを読んで、私に浮かんだのは、数年前のISOの審査でのこと、製品要求事項はなんですか?と問われた時のことが浮かびました。
要求事項で、5.4.1品質目標と7.1a)製品実現の計画で製品品質目標を設定して明確にしなければならいと言っています。
そうですが、以前からこの項がイマイチしっくりこない気がしていたのです。
なぜか。それはうちの会社で頂いている仕事が、何に使われ又は何を作る設備なのかわかりにくいからではないか。。。
電気制御盤という分野上、その制御盤がコントロールする機械装置の部分が他社様で製作されていることもあり、実際に何の設備であるのかわかりにくいことが多いのです。制御盤に限らず、半製品であれば同じことが言えそうです。
なので、製品の要求事項とは、図面どおりか、に尽き、品質とは図面と一致しているかに限定されてきました。
しかしながら、もしかして、そこら辺の浅さが、逆に品質に影響してしまうことはないだろうか。。
例えば、誰が使い、何に使われるのか知っている制御盤と、何の情報もなく図面だけがある制御盤とを製作した場合を比較してどうでしょう。
誰かが必要としている装置であり、どのような用途の装置であるかわかっている前者の方が製作者のモチベーションは上がるのではないでしょうか。それが人情、ではないかと。。
さらにその装置を使って頂いているメーカーさんから、世の中に出て行く商品があり、私たち個人に届いているのかもしれません。
新聞や広告、メガネやカメラ、電波や水。。。
その作り上げたモノの意義、そのモノを作り出す装置の存在意義、使って頂いているメーカーの企業活動としての意義(社会貢献)、これを知っていたらやる気でませんか?
で、うちの会社で頂いている製品の用途を、製品の品質目標として、設計計画書に明確にし、携わる作業者に伝えてみようかと思っています。
作業者のモチベーションを保つことで品質を向上させる、これって深~い予防処置と言えそうです。
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