γ10(ガンマテン)での食品の簡易チェックについてのお願い
食品についての詳しい測定は、Ge半導体検出で行います。周囲の放射線の影響を避けるために、分厚い鉛、カドミウム、銅の3重の容器の中で測定します。γ10はγ線のみを検出する簡易チェッカーで、生活環境で使用しますので周囲の放射線の影響を避ける事は不可能です。次に、簡易測定についてですが、『緊急時における食品の放射能測定マニュアル(平成14年3月 厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課)』の中に「NaIシンチレータは感度が高いため,ある程度の測定が行えます。」と書かれています。γ10はシンチレーション式のチェック器(核種までは判定できません)ですが、通常、食品に含まれる放射線は基準値ギリギリでも0.01~0.02μSv/hしかありません。空間線量もずっと一定ではないため、その変動に埋もれてしまうため、 食品のみの検知は難しくなっています。測定の結果、万が一、放射線の反応があった場合は、更に詳しく検出できる計測器で再度計測をされるか、専門機関へお問い合わせ頂くなどは、ご使用頂いた方の判断で行って下さい。以上のような事を踏まえ、γ10は簡易チェッカーである事をご理解の上、身の回りの測定にお使い頂く事をお願い致します。
【参考】
緊急時における食品の放射能測定マニュアル(平成14年3月 厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課)
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