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2011年8月18日 (木)

γ10(ガンマテン)ご使用についてのお願いです。

計測方法について

本体裏の指マークに、センサーがあります。測りたい物にセンサー部分を、じかにつけるか1cmほどの距離で、10~30秒ほど静止させてください。

また、測りたい物が大きな物や広い面などの場合は一か所ではなく、できるだけまんべんなく、広い範囲でお使いください。

計測のしくみについて

ガンマテンは半導体で検出するシンチレーションタイプです。ガンマ線をとらえると、ダイレクトに検出ランプが光ります。

ガイガーカウンターと呼ばれる線量計には、ガイガーミューラー計数管を使ったタイプのものと、ガンマテンのようにシンチレーションタイプのものがあります。

ガイガーミューラー計数管(GM管)は、放射線が原子の近くを通ると、電子がイオン化して飛び出す原理を利用して、その電子の数を測り、数値化しています。

一方、シンチレーションタイプのガンマテンは、ガンマ線をとらえると発光するセンサーを使い、このセンサーで検出した光を、電気信号に変え、警報ランプを光らせています。

GM管は、アルファ線、ベータ線、ガンマ線の区別がつかず、さらに、金属を通り抜けてしまうガンマ線は、カウントすることが難しいと言われています。また、自然放射線や機械自身のノイズの影響で、数値が変わってくることもあるようです。

ガンマテンは、ガンマ線のみを検知します。

さらに、放射線の検知は、ランダムに起こる原子核の崩壊をとらえますので、同じ場所でも、毎回同じ数値にはならないとされています。

 シーベルト表示について

ガンマテンの説明書におおよその目安表をシーベルト換算で載せておりますが、元になる数値は、CPM(1分間に何個の放射線を検知したか)です。CPMから、核種によって異なる係数を用いて、おおまかなシーベルト数値を表示しております。

ベクレルとシーベルトについてのお問い合わせが増えております。ベクレルとは、放射能の量を表わす単位です。記号は、[Bq]。1秒間に1つの原子核が崩壊して出す放射能の量を1ベクレルとしています。1秒間に10個の原子核が崩壊して放射線を出せば10ベクレルとなります。

テレビや新聞でよく目にするベクレルとは、食品の残留放射能濃度(ベクレル/kg)の事です。食品の安全基準の単位としてベクレルが使われています。この場合は、「1kgの食材の中にある放射能の量」という事になります。同じ放射能の量でも前述しました「1秒間に1つの原子核が崩壊して出す放射能の量を1ベクレル」とは基準が異なります。

シーベルトとは、生体への被曝の大きさをあらわす単位のことです。1ミリシーベルトとは、1個の細胞核に1本の飛跡が通る事です。5本通れば5ミリシーベルトになります。γ10での検出値はマイクロシーベルト(μSv/h)になります。

食品の安全基準であるベクレル/kgからシーベルトに変換する場合、核種(セシウム、ヨウソなど)により係数が変わってきます。また、体内に摂取する方法(経口摂取か吸引摂取)、年齢などによっても数値が変わってきます。もう少し細かくなるとICRP( 国際放射線防護委員会)、ECRR(欧州放射線リスク委員会)で体内被曝に対しての基準の置き方により核種で使用する係数が違うようです。

上記の事からγ10での検出値(マイクロシーベルト)をベクレル(bq)に換算する事はできますが、食品の安全基準となっている(ベクレル/kg)に換算することは難しくなりますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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ガンマテンは、γ線のみを検知できる簡易チェッカーとなります。身近な物に近づけて簡単にガンマ線の有無を確認できます。説明書等におおよその線量の目安表を載せておりますが、あくまでもおおまかな数値としてとらえてください。ガンマ線を直接検知し、ダイレクトに警報ランプを光らせているしくみをご理解頂きご使用くださいますようお願い致します。また、放射線の性質上、不規則に放射されること、γ線以外の放射線(β線等)がありますことなどをご了承頂き、お使い頂ければと思います。よろしくお願い致します。

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