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2010年6月

2010年6月15日 (火)

製品品質目標

先日読んだ雑誌で、作業者がその仕事の本当の意義を知っているとやる気がでて、利益に繋がる。という記事を読みました。

それを読んで、私に浮かんだのは、数年前のISOの審査でのこと、製品要求事項はなんですか?と問われた時のことが浮かびました。

要求事項で、5.4.1品質目標と7.1a)製品実現の計画で製品品質目標を設定して明確にしなければならいと言っています。

そうですが、以前からこの項がイマイチしっくりこない気がしていたのです。

なぜか。それはうちの会社で頂いている仕事が、何に使われ又は何を作る設備なのかわかりにくいからではないか。。。

電気制御盤という分野上、その制御盤がコントロールする機械装置の部分が他社様で製作されていることもあり、実際に何の設備であるのかわかりにくいことが多いのです。制御盤に限らず、半製品であれば同じことが言えそうです。

なので、製品の要求事項とは、図面どおりか、に尽き、品質とは図面と一致しているかに限定されてきました。

しかしながら、もしかして、そこら辺の浅さが、逆に品質に影響してしまうことはないだろうか。。

例えば、誰が使い、何に使われるのか知っている制御盤と、何の情報もなく図面だけがある制御盤とを製作した場合を比較してどうでしょう。
誰かが必要としている装置であり、どのような用途の装置であるかわかっている前者の方が製作者のモチベーションは上がるのではないでしょうか。それが人情、ではないかと。。

さらにその装置を使って頂いているメーカーさんから、世の中に出て行く商品があり、私たち個人に届いているのかもしれません。
新聞や広告、メガネやカメラ、電波や水。。。

その作り上げたモノの意義、そのモノを作り出す装置の存在意義、使って頂いているメーカーの企業活動としての意義(社会貢献)、これを知っていたらやる気でませんか?

で、うちの会社で頂いている製品の用途を、製品の品質目標として、設計計画書に明確にし、携わる作業者に伝えてみようかと思っています。

作業者のモチベーションを保つことで品質を向上させる、これって深~い予防処置と言えそうです。

2010年6月10日 (木)

今月のマネジ 目標達成状況の確認

うちの手順では四半期ごとに目標の達成状況を確認することになっていまして、今回が今期4分の3を経過したマネジとなります。

目標については、4年ほど前から、社員一人一人が頑張れば達成できるわかりやすいものに変えておりますが(以前はクレーム率や劣化率などなど、感覚でわからない目標でした。。)今期の売上金額の目標は達成できる見込みがかなりあやしくなってきています。
頑張れば達成できる目標。頑張りが足りない、だけでは片付けられません。

目標設定が甘い、分かっていても目標を下げたくない。。目標達成のために月々、さらには日々、どう活動してきたのか、いくのか。

…あれれ。昨年も同様の是正処置をしましたが、その処置は功を奏していなかったことになります。(目標達成できない場合は原因を究明し是正処置していくことになっています。)

そうなんです。是正処置の処置が間違っていたのです。処置方法を間違うということは、究明した原因も違っている。そうです。原因を外に求めていました。外に求めてはいけないのですよ。外に原因があると考えること自体、他力を意味していて、自分たちでは処置できないということになります。さらに私たちが頑張ることで達成できる、という目標設定の前提にも当てはまらなくなってしまいます。
売上目標自体を反省しているのではなく、目標達成のための手段が甘かった、もしくは間違っていた、のでしょう。
未達成の是正処置から送り出されるサイクルのはじめ、目標達成のために立てるPLANが甘かったように思います。

昨年もわかっていたことですが、これからは、是正処置の原因を他に見出している場合は、ボツにして、うちの中、うちの部門、自らの中に原因を見出し、手段を考え、処置していきたいと思います。

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